今日付け23年7月3日の朝日新聞「著者に会いたい」に、僕と売春未満が掲載されました。
何十年も前から続いている歴史ある連載で、僕で大丈夫ですか? と呼ばれた場所に行って話してきたのですが、なんとか記事として成り立っていてホッとしました。一般の新聞に掲載されるのは十年くらい前に読売新聞のタブロイド判で、松尾スズキさんの単行本「名前のない女たち」の書評以来じゃないかな。
雑誌で紹介されたり、告知を載せてもらったりというのはたまにあるけど、掲載されたから売れるなんてことは思ってないんですね。一冊とか二冊とか売れればいいなくらいの気持ちでいて、実際そんなものなんだろうけど、朝日新聞はすごかった。アマゾンで今日一日、「売春未満」と「名前のない女たち最終章、ベストセレクション」が売れまくって驚いた。堅いネタの中にアダルト業界やAV女優って言葉が目を引いたのかな。親から電話はかかってくるし、反響は予想を超えていて、全国の誰もが知っている一流媒体は本当にすごいと、しみじみ思ったな。
署名のあった鈴木記者が「名前のない女たち」を昔から読んでくれていたことでのお誘いで、本当にありがとうございました。
平野勝之監督の「監督失格」予告編がアップされていました。
平野勝之監督は90年代の本当にすごかったアダルトビデオを牽引してきた映像作家で、僕は影響を受けまくった一人で平野勝之監督や90年代のV&Rプランニングがなかったら、たぶんライターをやってなかったかな。「名前のない女たち」や結局3本しか残せなかった「恋愛できないカラダ」シリーズは、平野監督や90年代V&Rの影響から生まれたものなので、平野監督がいなかったらやっぱりライターではなかったと思われます。
この作品は衝撃、鑑賞直後は絶句で声がでませんでした。90年代アダルトビデオに影響を受けた僕らのとっても最終決着的な作品、こんなすごい作品を残してくれたら心残すことなく次にいける、という絶対必見の作品です。
矢野顕子さんの心にしみる主題歌も、打ち砕かれた鑑賞後の茫然状態に追い打ちをかけてきます。
映画「名前のない女たち」が23年6月23日から開催されている第三十三回モスクワ国際映画祭で正式上映されてるそうです。映画のその後は僕にはよくわからず、ネットのニュースで知りました。
一か月くらい前。週刊女性の取材のあとに居酒屋にいったとき、佐藤寿保監督はなにか喜んでいて、映画祭の名前がたくさんでてきていてわからなかったが、このモスクワのことだったんですね。海外の映画祭はシビアで映画祭を期にその土地に受け入れられるか、売れるか売れないかを判断される場で目に留まるチャンスの場であるよう。
ネット配信の時代になってから日本のアダルトビデオは世界進出を果たしていて、モザイクという規制がある日本は海外と比べてポルノは内容的になんでもありで発展しているんですね。海外で受けている佐藤監督、コスプレ、日本のAV、さらにその裏側、どこかで引っかかってくれてさらなる展開をみせてくれると、といった状況のようです。
取材対象が見つからなかったのと、「また出演したい」という出演希望が運悪く重なってしまったことで、「売春未満」登場の借金まみれの専業主婦にまた会いにいったのだ。これは前代未聞にヒドかった。
同行した編集者は「茨城県の人間だから、同郷だからよくわかる」と言っていたが、まずなにも考えてないんですね。編集部は電話をしたらお金をくれるところと思っていて、僕はただ呼びだされて、まったく記事にしようのない近況を聞いただけ。旦那の実家に三世代が住んでいて、彼女は実家と農協のパートとジャスコを行ったり来たりしているだけ。国道で一本の土浦や筑波への行き方もわからない、僕らがどうして茨城へきているのかもわからない、ただ電話をして来てもらって裸になってお金をもらう、ことしか頭にないわけです。
マイったな。